755、秋元康のトークより
http://7gogo.jp/lp/0lwsnpA3SdaWkVIvojdMdG==/43322005年12月8日、東京の秋葉原にある専用劇場でAKB48は誕生しました。オーディションに合格した二十数名のメンバーは、完成したばかりの小さなステージで不安そうに僕を見ていました。これから何が始まるのか、誰もわかっていませんでした。まるで、出来たばかりの野球部に入部して来た“未経験者”の集まりでした。野球をやったこともない素人、リトルリーグに入ってはいたものの芽が出なかった者、中には、運動音痴もいました。はっきり言って、落ちこぼれ集団、日本一の弱小チームです。そんな彼女たちを前に僕は言いました。「みんなで甲子園(東京ドーム)へ行こう」
http://7gogo.jp/lp/0lwsnpA3SdaWkVIvojdMdG==/4333中学生だった高橋みなみも前田敦子も板野友美も峯岸みなみも、高校生だった小嶋陽菜もきょとんとしていました。「この人は何を言っているのだろう?」と。それから、毎日、レッスンして、小さな劇場のステージで公演を重ねました。日本一の弱小チームです。それでもあきらめずに、練習し続けました。あれから、9年。僕は気づきました。「AKB48はアイドルグループというより、日本一の弱小チームが頑張って夢を叶えるまでのドキュメンタリー」だと。あんな弱小チームですら、頑張れば夢が叶うのか?それを証明するためのグループです。じゃあ、私だって…、僕だって…と、みんなが夢に向かって走り出してくれればいいなと思います。高橋みなみは、与えられた区間を、いや、与えられた以上の区間を、あと一年、全力で走ります。だから、応援してくださっているみなさんも、是非、それぞれ、自分の夢に向かって走って欲しいと思います。僕を含めて、こんな弱小チーム、へなちゃこチームですら、東京ドームでコンサートを開いたり、紅白歌合戦やレコード大賞に呼んでいただけるようになったんですから、君にもできます。AKB48と一緒に夢に向かって走りましょう。9年間、応援ありがとうございました。これからもよろしくお願いします。
AKB48グループ総合プロデューサー 秋元康
http://7gogo.jp/lp/0lwsnpA3SdaWkVIvojdMdG==/4334AKB48って、楽しいこと、嬉しいこともいっぱいありましたが、それと同じくらいつらいこと、悲しいことがありました。次々に起きる出来事に、歯を食いしばって進むと、また、嬉しいこと、楽しいことがやって来ました。だから、僕はメンバー、スタッフにいつも言いました。「タフになれ!」いいかことばかりが続かないように、悪いことばかりも続かない。それが人生です。つらいこと、悲しいことがあったら、AKB48の歌を聴いてください。嬉しいこと、楽しいことがあったら、AKB48の歌を聴いてください。AKB48はファンのみなさんと一緒に生きていきます。
http://7gogo.jp/lp/0lwsnpA3SdaWkVIvojdMdG==/4335横山には、「高橋みなみの代わりになろうとするな。高橋みなみの代わりは誰にもなれないように、横山由依の代わりも誰にもできないんだ」とLINEを送りました。
http://7gogo.jp/lp/0lwsnpA3SdaWkVIvojdMdG==/4336昨日、劇場の楽屋でステージから戻ってきた高橋みなみにどんな言葉をかけようかと思っていましたが、言葉が見つからず、黙って長い握手をしました。力強い握手でもなく、震える握手でもなく、ただ温かく、言葉より雄弁な握手でした。
http://7gogo.jp/lp/0lwsnpA3SdaWkVIvojdMdG==/4337たかみなが卒業発表をしている時、僕は客席上手の壁際で観ていました。隣で大島優子が号泣していました。AKB48を支えて来たメンバー同士にしかわからない“通じあうもの”があったんでしょうね。忙しいだろうに9周年に駆けつけてくれる大島優子も熱い奴です。
http://7gogo.jp/lp/0lwsnpA3SdaWkVIvojdMdG==/4338そんな中、一人自宅で「めちゃイケ」の録画を観ながら鍋を食べていたという指原に「なんで来ないんだよ」とLINEを送ったら、「呼ばれていないから」とちょっと拗ねた返信が来ました。HKTだから、AKBの9周年に行ってはいけないと思ったようです。これは、スタッフが悪い。スタッフを叱りました。指原もAKB48の9年間を支えたメンバーなんですから呼ぶべきです。指原は、「何でAKBじゃないのに来るんだよ?」というアンチの声が怖かったようです。そのくせ、たかみなの卒業発表後、真っ先に心配してLINEを送って来たのは指原でした。もっと、図々しく来ればいいのに。女の子は難しい。
http://7gogo.jp/lp/0lwsnpA3SdaWkVIvojdMdG==/4340昨日、9周年の記念公演が終わってから、高橋みなみ、小嶋陽菜、峯岸みなみ、横山由依とスタッフと総勢20人くらいでイタリアンレストランに行きました。わいわい、みんなでオーダーしたのですが、僕がオーダーしたジェノベーゼのパスタがいつまでたっても来ませんでした。他のみんなには来ているのに…。どうやら、僕のジェノベーゼを誰かか間違えて食べてしまったようです。
「誰だよ、俺のジェノベーゼを食べたのは?」
僕が長いテーブルの20人にといかけた時、口のまわりをジェノベーゼのバジルの緑色にした次期総監督と目が合いました。
「あれ、ジェノベーゼ、頼んでたっけ?」と聞こうと思いましたが、次期総監督にジェノベーゼ泥棒の嫌疑がかかるのはよくないと思って言葉を飲み込みました。
これから、僕はジェノベーゼを食べる度に、次期総監督のことを思い出すでしょう。そして、何年か後、こっそり聞きたいと思います。
「俺のジェノベーゼ、食べた?」
http://7gogo.jp/lp/0lwsnpA3SdaWkVIvojdMdG==/4342ゆいはん改め、ジェノ横山。
女子プロレスラーみたいでカッコいい。
http://7gogo.jp/lp/0lwsnpA3SdaWkVIvojdMdG==/4343ジェノはん、おもろい。