2014年11月20日 HKT48劇場
■出演メンバー
穴井千尋・梅本泉・岡本尚子・神志那結衣・駒田京伽・田島芽瑠・熊沢世莉奈・下野由貴・深川舞子・渕上舞・村重杏奈・本村碧唯・森保まどか・栗原紗英・外薗葉月・山下エミリー
【感想】 ※基本、敬称略
前日の「手をつなぎながら」公演とは逆で、主に2期3期が行っていた公演に1期生が出演。今日の16人でちゃんと1つのチームになっていたと思うが、1期生はどちらかと言うと助っ人出演してるような印象を受けた。
セットリストの違いもあると思うが、華やかだった「手つな」公演とは対照的に、渋みのあるいい公演だったように感じた。聴かせる曲である「片思いの卒業式」「草原の奇跡」が特に良かった。メンバーたちの想いが色々と伝わってきた。
本日の私的MVPは岡本尚子。1人だけ次元の違うパフォーマンスだった。九州ツアーの『ザ☆ピース!』での振りの大きさだったり、最近では『煽り』だったり、メンバーたちによくネタにされるけど、それだけ元気一杯で、目立っているということ。劇場の奥まで届く満開の笑顔も素晴らしい。踊ること、歌うことが本当に楽しくて楽しくてたまらなさそう。そんな岡本さんを見てるとこちらまで元気な気持ちになれる。HKT48を代表するパフォーマーの1人だと思う。
今日一番存在感を感じたのは森保まどか。脳内パラダイスでの首を前後させるちょっとコミカルなダンスも、ソロで歌った「泣きながら微笑んで」も、どの場面も『絵』になっていた。存在自体が芸術品といった感じだった。あくまで私の中での話であるが、最近は『まどか』ではなく『まどか様』と呼ぶようになった。
3期生の栗原紗英は、4thで選抜入りした時はまだちょっと早いかなと感じたけど、今日の公演を見て、なんとなく納得。ダンスはちょっとだけスピード足りなかったり、表現力もこれからだけれども、不思議と印象に残る何かがあった。これからの成長に期待。
同じく3期生の外薗葉月は中盤のシアター・パイレーツが凄く良かった。ダンスの弾けっぷり、それに満面の笑み。デベソの一番手前に来た時が特に良かった。この曲は先輩たちに負けないくらいよく踊れていた。外薗さんらしさを存分に感じることのできる曲だったと思う。
チームHで長らくキャプテンを努めている穴井千尋。穴井さんを見てるとこの人キャプテンやってるんだよな~となんだか不思議な気持ちになってくる。それだけキャプテンらしさがないということであるが、逆にそれが穴井さんのいいところ、キャラ(ネタ)になってるところなのかなと。曲振りするメンバーの名前を間違えたりと、ここでもぽんこつさは健在だった。1曲目、ギターじゃなかったのは単にスタッフにいじらたってことだったのかなと。
下野由貴は今日とても良かったメンバーのうちの1人。ちょっと緊張気味に見えたけど、でも初めての公演であれだけできれば上出来。もともとダンスが上手いメンバーであるが、後輩も多く出演するひまわり組が始まってから意識が変わったのかわからないが、単に踊れるだけではなく、周りを引っ張っていくようなダンスになってきたように感じる。今日も周りに影響を与えるようなダンスだったように感じた。MCについては相当レベルが上がったと思う。今日もちゃんと話にオチをつけたり。メンバーや客の反応をある程度予想しながら、それぐらい余裕を持って話せてるように感じる。ステージ上で凄く頑張りが見られるし、実際凄く成長を感じるメンバーなので、もっと外仕事が増えたり、できることなら選抜に入って欲しいなと思うのだけれども。これは他のメンバーにも言えることであるが、人気さえあれば、といったところでしょうか。
田島芽瑠は、ユニットは「泣きながら微笑んで」ではなく「くるくるぱー」に王様役で出演した。意外と似合っていた。芽瑠さんと言えばエリートコースといったイメージが強いけど、もっと三の線にも挑戦して欲しいなと今日の王様役を見て思った。他には「転がる石になれ」が良かった。
村重杏奈は大きなお団子ヘアーで見た目は目立っていた。でもダンスは振りをこなすのに精一杯といった感じで、あまり目立ってはいなかった。初めての公演なので仕方ない部分ではあるが。ユニットは本村碧唯と2人で「ほねほねワルツ」に出演。本人たちではなく、選んだのはスタッフであると思うが、予定調和といった感じであまり面白みがなかった。
HKT48のメンバーの中には、MC中ずっと真横を向いて話してしまうメンバーが何人かいたりするのであるが、そういや昨日今日は真横向いて話すメンバーはいなかったような。横のほうを向くにしても、客に顔が見えるように『斜め』までだった。なんとなく、スタッフか誰かに言われたのかな、なんて思ったりした。たまたまだったのかもしれないが。
前日はラストソングで涙した本村碧唯であったが、今日は笑顔で「草原の奇跡」を歌った。
手繋ぎ挨拶前、森保まどかが「それでは最後の挨拶しましょう、名残惜しいけど」と。その「名残惜しいけど」の言葉が妙に印象に残った。
全員が捌け終えた後に、客席から拍手が沸き起こった。
「脳内パラダイス」公演はMCが少ないので、メンバーの想いなど、あまり言葉で聞けたりしないが、曲中の表情やフリーな部分での仕草などから、色々と伝わってくるもの、感じるものが多かった。