エスカレーターで8階へ上がると、エスカレーター降りてすぐ前にスタッフさんの姿。お手洗いに続く通路が封鎖され、スタッフさんはその前に立っていた。大人数が出演する公演なので、おそらく楽屋であったり、衣装置き場などでその通路も使うのだろう。そういや仕切りは昨年よりも手前だったような。
抽選待機中に、スタッフの方が「現在最終調整中です。開演時間が『大幅に』遅れます」とアナウンス。こういった公演ではよくあること。
抽選ガラガラ回したのは湯浅洋支配人。回す前にひと言「開演が遅れて申し訳ありません」とお詫び。最後まで支配人がガラガラ回した模様。
公演は予定開演時間より17分遅れてスタート。
公演内容は最初にチーム別にシングル収録曲やって、期別に1曲ずつやって、じゃんけん選抜曲やって、最後に桜の花びらたち。昨年とほぼ同じ流れだった。何か新しい発想はなかったものの、AKB48の歴史が感じられるこの流れは悪くはないと思う。あと、昨晩の「AKB48 SHOW!」でも感じたが、純粋にAKB48メンバーだけで全員集まる機会が少ないせいもあり、AKB48だけで埋め尽くされたステージは妙に新鮮に感じた。
期別に順に曲をやることで、見えてくるものがあった。昨年も同じようなことを感じたわけだけれども。それはメンバーの濃さ、薄さ。期によってバラつきはあるものの、おおよそ7期ぐらいから徐々に薄くなり始めたのかなと感じた。でも昨年と違ったのは、14期の天国野郎がとても良かった点。昨年とは全然印象が違った。特に
小嶋真子さんと
西野未姫さんが良かった。真子さんはアイドル性の高さが際立っていたし、未姫さんは未姫さんらしい全力パフォーマンスで目立っていた。その2人は全員曲でも、立ち位置は良かったとは言え、目立っていた。西野さんの大げさなくらいよく動く表情が印象に残った。
期別の曲で、一番良かったのは3期生が披露した
「ワッショイB!」3期生は今はもう4人しかおらず、「ゆきりん はーちゃん たなみん まゆゆでB! B! B! ワッショイ」のフレーズが計4回。2回目以降はその度に客席からちょっと笑いが起こったり。遊び心のある、ユニークな
「ワッショイB!」だった。9期生が披露した「君だけにChu!Chu!Chu!」の替え歌
「君だけに9! 9! 9!」もユニークで、楽しかった。
3期生が
「ワッショイB!」、そして2期生が3人バージョンの
「くるくるぱー」を披露し、1期生は何やるんだろうかとすごく期待していたら、3人バージョンの
「ハート・エレキ」だった・・・。メンバーは
峯岸みなみさん、
小嶋陽菜さん、
高橋みなみさんの3人で、1期生という印象よりも、ノースリーブスを見ている感じだった。数ある曲から選んだ、思い出の曲を選んだというよりも、とりあえず3人が今できる曲を選んだといった感じで、正直、拍子抜けだった。きっと、忙しいからなんだろうけれども。しかし、間奏で峯岸さんが剛力ダンスを披露し、盛り上げた点はさすがだと思った。
期別での曲披露は楽しかった反面、1~3期が減ってしまった点は寂しく感じた。特に2期生は昨年8人だったのが今年は3人しかいなかったわけで。
13期生が披露した
「RESET」もなかなか印象に残った。13期生のデビュー公演が「RESET」公演で、その思い出深いであろう曲。表情良かったし、とてもイキイキと踊っていた。しかし、ちょっと気になる点もあった。13期生は6周年にお披露目されたので、デビューから2年が経ったわけだけれども、振りが大まかで、まだまだ無駄な動きが多いかなと感じる子が多かった。13期生は「RESET」公演、「僕の太陽」公演と、いきなり難しい公演から始めたわけだけれども、その弊害なのかなと思ったりもした。変なクセがついてしまっているのではないのかなと。チーム公演のアンダーを務める都合上、難しい公演から始めなければいけなかった劇場運営上の都合もあったのかもしれないが、もうちょっと難易度の低い公演から始めていたら、また違っていたのではないのかなと思った。劇場運営ももちろん必要だけれども、研究生を段階踏んで育てるような方針も必要じゃないのかなと思う。
4期生はデビュー時期がバラバラだったこともあり、見る側としては、4期生が一同に介しても、あまりしっくりこない。あくまで見る側の目線としてであるが、他の期と比べると、あまり絆といったものを感じない期だったりする。
「涙の湘南」を披露した後のMCで、
中田ちさとさんが衣装のエピソードを話した後に
大家志津香さんが、その話を広げたり、フォローするのではなく「浅いエピソードでした」と言って突き放したのを見て、やっぱ4期は絆はそうでもないのかななんて思ってしまった。
あと印象に残ったのは研究生の
込山榛香さん。こみはるスマイルがとても輝いていた。全員集合した時もパっと見、ひと目でわかるほど、輝いていた。ほんとに明るくて、アイドルアイドルした子。アイドル性はかなり高いと思う。
最後は全員(86人)で
「桜の花びらたち」を披露した。ステージ上だけではなく、客席にも桜の花びらが舞い降りた。AKB48はこの先何年経っても、AKB48と言えばやっぱりこの曲だと思う。
終演後は、周年記念公演恒例の全員ハイタッチ。残念ながら
梅田彩佳さん、
大島優子さんは不参加となったので、84人とハイタッチ。かなり長く、最後のほうはちょっと疲れてしまうほどだった。84人もいればいろんな子はいると思うけれども、笑顔で迎えてくれる子もいれば、中には無表情だったり、ちょっと目つきがどうかなと感じるような子もいたり、心ここにあらずみたいな感じでボーっとしている子も若干いた。AKB48は看板が大きくなったせいもあるかもしれないが、支店の公演後のハイタッチと比べると、AKB48のハイタッチはちょっと薄いかなと感じる。
■おまけ(期別曲 出演人数) ※昨年 → 今年
兼任:4人 → 4人
15期:(デビュー前) → 10人
14期:6人 → 6人(※休演の
内山奈月含む)
13期:10人 → 10人
12期:7人 → 7人
11期:5人 → 5人
10期:8人 → 7人 ※
仲俣汐里卒業
9期:8人 → 8人
8期:0人 → 0人
7期:7人 → 6人 ※
小森美果卒業
6期:1人 → 2人 ※
高城亜樹兼任
5期:7人 → 5人 ※
中塚智実・
仁藤萌乃卒業
4期:5人 → 5人
3期:5人 → 4人 ※
仲谷明香卒業
2期:8人 → 3人 ※
秋元才加・
河西智美・
増田有華・
松原夏海卒業
1期:5人 → 3人 ※
板野友美・
篠田麻里子卒業
※昨年の人数はSNH48メンバー(
宮澤佐江=2期・
鈴木まりや=7期)を含む